みなさんは瓦屋根の歴史的建物をご存知でしょうか。

瓦はお寺や神社など日本の歴史的な建物にも使われています。

その中の一つが、東京浅草にある「浅草寺の宝蔵門」です。

観光スポットとしても有名なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

宝蔵門は、2007年と2010年に瓦の葺き替え工事が行われました。

見た目は陶器の瓦のようですが、実は「チタン製の金属瓦」が使われています。

チタンは鋼鉄と同等の能力があり酸性雨などにも強く、半永久的な耐久力が特徴です。

また、既存の陶器瓦の8分の1程度の重さになっており、とっても軽いこともポイントです。

しかし、チタンにはデメリットがあります。

それは、曲げたり延ばしたりする加工がとても難しく、一般の金属加工用の機械では加工が出来ないことです。

浅草寺の宝蔵門では大きなデメリットがあるチタンを、

参拝者の安心安全のため、

また伝統のある宝蔵門をこれからの未来に残していくため、

日本の技術者の努力と腕でなんと、

陶器瓦にそっくりの加工」をすることに成功したのです。

 

しかし、一般のお住まいで同じような工事を行うと莫大な費用が掛かってしまいます。

 

莫大な費用はかけられないけれど・・・

 

台風や地震が来ても安心できる、安全なお家に住みたいですよね?

 

では、一般に瓦屋根の工事はいつ頃すればいいのでしょうか。

 

瓦のメンテナンス時期

瓦は耐久性が高く寿命が長いと言われています。

そんな瓦が劣化・傷む時期はいつ頃なのでしょうか。

瓦は普段雨風から私たちを守っているため、年月が経つごとに劣化していきます。

耐用年数を過ぎた瓦は、耐久性が低下し、次第に部分補修では間に合わなくなってきます。

特に、雨漏りをしてしまうと、建物全体の耐久性を大きく低下させてしまうため、

早めに工事をしてあげなければなりません。

長寿命と言われている瓦でも、種類によって耐用年数が決まっています。

下記の表に陶器(日本)瓦もしくはセメント系瓦の平均寿命をまとめました。

このように、

長寿命と言われる瓦素材であっても、

部分補修も行わなければ長年耐久性を保つことは難しいのです。

では、瓦が劣化・傷んだ場合、どのようなメンテナンスを行うといいでしょうか。

 

瓦補強・メンテナンス

瓦の補強・メンテナンス工事は、4つの工法があります。

 

・瓦の差し替え工法

・瓦の葺き直し工法

・瓦の葺き替え工法

・ラバーロック工法

 

瓦に傷みや劣化がある場合は、

瓦を一部だけ差し替える「瓦の差し替え工法」から

屋根材を全て交換する「瓦の葺き替え工法」、

瓦の補強のみでしたら「ラバーロック工法」と多岐にわたります。

瓦の状態や破損の程度によって工事の内容は変わってきますので、

詳しく説明いたします。

 

瓦の差し替え

既存の瓦に、「ひび割れ」や「欠け」があり、破損した瓦の枚数が少ない場合に行います。

破損した瓦を撤去後、新しい瓦に交換します。

割れた瓦の場合、雨水が瓦の内部や瓦の下(屋根の土台)に侵入し雨漏れの原因になることがあります。

また、欠けた部分が強風などにより落下し、大きな事故を引き起こす危険性もあります。

ひび割れたり欠けた瓦は、自然に直ることはありませんので早めに交換してあげましょう。

 

瓦の葺き直し

屋根全体に瓦のズレがあった場合に行います。

瓦を取り外し、屋根の土台(野地板)や防水シートを補強交換後、

既存の瓦を再利用して屋根を葺き直します。

再利用が難しい瓦のみ差し替え、新しい瓦にするため、費用が抑えられます。

また、瓦を固定し直すので、

屋根の強度や耐震性がアップできます。

瓦のズレや一部が飛ぶ、

なんてことも防ぐことが出来ます。

 

瓦の葺き替え

瓦の葺き替えも瓦の葺き直しと同様に、屋根全体にズレや傷みがある場合に行います。

葺き替えと葺き直しの違いですが、

葺き直しは、既存の瓦を再利用しますが、

葺き替えは、瓦を全て新しいもの(ガルバリウム鋼板製の瓦を用いる場合が多い)にします。

また、葺き替え工事ですと「野地板(下地)」も新しいものに交換します。

新品の瓦を使用する為、費用の面では葺き直しよりも高くなってしまいますが、

全ての瓦を新しくするので、外観も新品の屋根の様になります。

瓦が再利用することが難しいほど耐久性能が低下した場合などは

「葺き替え工事」を行うことが多いです。

 

 

ラバーロック工法

ラバーロック工法とは、瓦屋根を接着剤で固定する工法の事です。

ラバーロック工法を行うことで、瓦の隙間を埋める・ズレを防ぐことが出来ます。

瓦は高耐久性かつ寿命も長いですが、普段から太陽光や雨風にさらされているため、

年月が経つにつれ、「ゆがみ」などが起こることがあります。

瓦が歪んでしまいますと、瓦同士に隙間が生まれ、その隙間から雨風が入りこんできます。

また、瓦がずれてしまったり、めくりあがってしまう場合もあります。

このような症状を防ぐため、「ラバーロック工法」が用いられます。

便利なラバーロック工法ですが、

ラバーロック工法を瓦に用いる場合は、

主に3点ほど条件があります。

 

①防水紙・瓦自体に痛みがない

 

②防災瓦ではない

③瓦を釘止めしていない

ラバーロックは、瓦の桟山部分の上下の部分にのみ行います。

瓦全体にラバーロックしてしまうと、

空気や湿気の逃げ場が無くなり、屋根の下地が腐食・劣化してしまうからです。

 

ラバーロック工法は、

地震の揺れや台風で瓦がズレることを予防するために

地震や強風などの災害が多い地域」などに使用されることが多いです。

ラバーロック工法をお住まいにした方が良いのかは、専門家としっかり相談することをお勧めします。

 

 

漆喰・棟補強工事

瓦を支えているのは、屋根の上部分にある「漆喰・棟」部分です。

瓦自体を補強するだけではなく、

同時にこの棟部分を補強してあげることで、

耐久性がアップします。

 

漆喰の塗り直し

漆喰は、瓦と瓦を接着するという大切な役割があります。

この漆喰が剥がれたり・欠けていた場合に漆喰の塗り直しを行います。

漆喰の傷み(ひび割れや欠け)の状態が軽度だった場合に、

漆喰の塗り直し工事を行います。

傷みの状態が軽度でメンテナンスや塗り直しを行えば、

工事費を抑えることが出来ます。

漆喰の塗り直し工事の工程は以下の通りです。

 

①古くなった漆喰を取り除き、きれいに掃除します。

 

②新しい漆喰を塗っていきます。

「細部までかつ表面も綺麗に塗る」ことは難しく、職人技となってきます。

 

③漆喰の塗り直し完了となります。

 

漆喰を長く持たせるためには、定期的なメンテナンスが大事です。

漆喰の傷みは放置していても直ることはありません。

早めに処置してあげましょう。

 

棟補強

古い瓦屋根は、瓦を固定する材料として土や漆喰を使用しています。

経年劣化によってこの土や漆喰の「瓦を支える力」が低下し、

雨漏りが発生する原因となってしまいます。

昔の一般住宅では、地震に耐える為、瓦を落とし建物を軽くする考えが一般的でしたが、

1995年の阪神淡路大震災の影響もあり、現在では耐震・耐久性が注目され、

震度7に耐えられる耐震工法(ガイドライン工法)が標準化してきています。

 

しっかりと固定する為、

冠瓦に棟芯材・棟補強金物を使用し

のし瓦同士を

緊結線で連結します。

しっかりと固定することで、大きな地震が来ても

瓦の落下を防ぎ、屋根の安全性が高まります。

 

冠瓦が、棟芯材・棟補強金物にねじ留めされ

しっかりと固定できます。

地震・台風が来ても崩れることはありません。

このイメージ図は、定期的なメンテナンスが容易な

乾式棟面戸を使用した乾式工法になっています。

 

「災害に弱いのは瓦屋根」は間違い?

よく、「瓦屋根」だと地震の時に屋根が重くなるため、耐震性がないと考えている方がおられます。

しかし、その考えは正しいとは言い切れないのです。

そもそも耐震性とは、屋根のみではなく建物全体の耐震性能を指します。

屋根材が軽くても柱や基礎が腐食していたり壁配置のバランスが悪い場合、倒壊する恐れがあります。

逆に、屋根材が重くても壁配置のバンスなどがしっかりしていれば問題はないということになります。

つまり、屋根材が重いから耐震性に問題があるのではなく、

屋根材と壁配置など建物全体のバランスが悪い時に、「災害に弱い」といえるのです。

 

 

皆さん、インフルエンザの季節になると、ニュースなどを見てで予防接種をしようと考えますよね。

 

近年、大きな地震やゲリラ豪雨など自然災害が頻繁に発生しています。

地震や台風などは、発生時期が不確定な地球のインフルエンザのようなものです。

 

インフルエンザの時と同じように、予防接種である事前の補強や対応が必要なのです。

 

まずは屋根の無料診断をして

今のお住まいの状況を把握されることをお勧めします。

お気軽に「ホームページを見た」と

お伝えください。

 

1人でも多くの笑顔に囲まれる未来になるよう願っています。

 

 

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