広島県広島市佐伯区で瓦の欠けや塗装の剥がれが見られる瓦屋根の葺き替え工事を行いました。

工事情報

工事名:瓦屋根葺き替え工事

築年数:55年前後

 

【工事前】

【工事後】

工事の様子

お住まいは10年、20年と住んでいるうちに老朽化が少しずつ進んでいきます。

特に屋根は猛暑の日差し、大雪による凍結など過酷な環境に晒されることで

屋根材や下地が劣化し、雨漏りや屋根裏の腐食などが起こります。

・天井から雨漏りしている

・屋根の瓦が破損している

このような症状が発生した場合は、一部の補修では対応しきれず

屋根全体を一度撤去し、内部から交換する葺き替えや葺き直し工事を行う為、

塗装や部分補修工事などよりも費用が掛かってしまいます。

今住んでいるお住まいに

「これからも快適に過ごしていきたい」

というのであれば、日常的なお手入れは欠かせません。

苔・サビの発生、屋根材のひび割れなどの初期症状が

見られたらまずは専門家に相談しましょう。

今回は劣化が激しい瓦屋根の葺き替え工事を行いました。

 

作業前に破片や埃が飛び散らないように屋根の周りをブルーシートで囲います。

今回のように安全面ではしごをかけることが合理的な場合、足場の設置を行わずに作業を行います。

 

梯子で屋根の上に登ったらまずは既存の瓦を撤去します。

瓦の上は傾斜があり、

非常に危険な為、細心の注意を払って作業を行います。

築50年を超えるお住まいの中には

瓦の下に粘土を乗せて固定する土葺き工法の屋根もあります。

この方法は経年劣化によって瓦ごと土がずれる為、

現在では安全性の観点から土葺き工法が使われることは少なくなり、

桟木を下地に打ち付け、瓦を引っ掛けて釘で固定する引掛け桟瓦葺き工法が主流となっています。

下地の傷みや腐食の状況に応じて補修工事を行います。

既存の板の上から新しいものを重ねてビスや釘で打ち込み、屋根の強度を高めます。

屋根材を固定する下地となる野地板と防水紙は一体であり、

どちらが傷んでも雨水が侵入してしまいます。

屋根を葺き替える時が防水シートや板を補修するチャンスなので

必ず業者に確認をしてもらいましょう。

野地板の上からルーフィングと呼ばれる防水シートを

軒先から棟に向けて隙間なく並べます。この防水紙は耐用年数が20年程です。

経年劣化によってシートが防水機能を失う前に屋根全体のリフォームを検討しましょう。

下地を調整したら屋根材を固定する桟木を設置し、瓦を一枚ずつ取り付けていきます。

瓦は耐久性が高く、塗り替えの必要が無い上に

厚みや重さがあるので耐熱性、断熱性、遮音性にも優れているので

夏は涼しく冬は暖かいので日本の気候に合った屋根材です。

瓦を全て葺き替え、

最後にズレなどが無いかを確認したら工事完了となります。

 

瓦屋根のお住まいで以下のような症状が見られたら葺き替え工事が必要となります。

・漆喰の剥がれが見られる(危険度:小~中)

漆喰は10年ごとに塗り替えが必要になります。

瓦に問題が無ければ漆喰補修のみで済ませることができます。

 

・瓦が割れている、ずれている(危険度:中)

瓦は本来50年以上持つほど耐久力が高いものですが、飛来物によって割れたり、

地震や台風でズレることがあります。

瓦が数枚割れている場合は差し替えるなどの補修を行いますが、

大きくズレている際は葺き替え工事が必要になります。

 

・瓦や棟瓦が歪んでいる(危険度:大)

このような症状が見られる場合は下地が劣化している可能性が高いため、

屋根全体を補修しなければなりません。

 

・雨漏りしている(危険度:大)

雨漏りが発生している場合は防水シートが劣化しています。

下地が劣化していると雨水が侵入し、

柱や梁、壁などの部位まで腐食させてしまうので

建物全体にとっても大きな危険になります。

 

葺き替え工事は塗装や漆喰補修などの施工に比べて

コストが掛かる補修方法ですが、

屋根裏の調査も同時に行うので耐震性の確認をすることが出来ます。

長い目で見た時、どの工事が一番安く済むのかという点では葺き替えが最も適しています。

屋根はお住まいと住む人々を守ってくれているので

工事費用だけで安易に判断するのではなく、

専門家にしっかりと判断してもらうようにしましょう。

 

東北大学が錠剤サイズの体温計を開発し、

動物による実証実験に成功したそうです。

普及するには様々な課題をクリアする必要がありますが、

早く使えるようになってほしいですね。