広島市佐伯区で赤茶色の錆やカビが付着したスレート屋根塗装リフォーム工事を行いました。

工事情報

工事内容:屋根塗装工事
使用材料:パワーシーラー、ナノシリコン他
築年数:38年前後

【工事前】

【工事後】

工事の様子

赤茶色の錆やカビが付着し、全体が色褪せしているスレート屋根の塗装工事を行いました。

スレート屋根とはカラーベスト屋根やコロニアル屋根とも呼ばれる、粘板岩を使用した屋根材を言います。

瓦屋根と比べ、重量も軽く価格も瓦の1/2程度と安価なことから

主に洋風デザインのお住まいに使用されています。

また、以前はアスベストを使用したものが主流でしたが、

現在は環境問題や健康被害の面から現在は使用が禁止されました。

「うちもカラーベスト屋根だけど危険なアスベストが入っているのか」

と不安になりますよね。しかし、健康被害で主に問題となったのは、

主に内装に使用される「吹き付けのアスベスト」であり、屋根材ではありません。

屋根材の場合、基材のセメントでがっちりと固定されている為、害は少ないのです。

被害が出るとすれば、撤去時に割ってしまう、切断してしまう時となります。

アスベストが禁止されたのは2004年。

つまり、2004年以前に設置されたカラーベスト屋根であればアスベスト入りの可能性は高いです。

健康被害がないといっても不安な方は、専門家に相談し確認してもらいましょう。

今回は、スレート屋根の塗装工事の様子をご紹介します。

 

工事開始です。

まず、足場と保護シートの設置を行います。

洗浄作業では、高圧洗浄機を使用します。

洗浄と表現していますが、実際は強い水圧でこびり付いた苔やカビを削ぎ落す、

といったイメージの方がいいかもしれません。

屋根の上には苔やカビ、砂、埃などの汚れが付着しています。

毎日掃除できる場所ではありませんから、汚れが溜まり屋根材を変色させてしまいます。

苔やカビが付着した状態で新しい塗料を塗っても、

塗料と屋根材が上手く接着せずすぐ剥がれてしまう可能性があります。

塗装工程の中でも、この洗浄工程は重要なポイントなんです。

強い水圧を当てても、なかなか落ちない汚れもあります。

その様な場合には、ケレン掛けを行います。

ケレン掛けとは、ブラシなどを用いて汚れや塗膜を落としていく作業をいいます。

手作業で一枚一枚、丁寧に落としていく為時間が掛かりますが、

施工後の美観や長期間の密着性を考える上で必要不可欠な作業です。

洗浄とけれん掛けを終えた後、下地の処理を行います。

屋根材には欠けた箇所やひび割れた箇所がありますので、

シーリング材を充填する等、補修を行います。

補修後、下塗り塗料である「パワーシーラー」を使用します。

下塗りは、塗装工程でも密着性を高めるだけでなく、

屋根材が傷まない為にも大切な工程となります。

下塗り工程を飛ばして中塗り・上塗り工程に入りますと、

屋根材が中塗り・上塗りに使用する塗料を染み込み、色ムラや気泡ができやすくなります。

下塗りは2回塗装します。

下塗り後、中塗り・上塗りをしていきます。

中塗り・上塗り塗料は原則として同じものを使用し、今回は「ナノシリコン」を使用しました。

中塗りで表面を平滑にし、上塗り塗料が塗りやすくします。

中塗り塗料が完全に乾いた後、上塗りを行います。

上塗りでは中塗りで出来た気泡や色ムラを隠し表面を綺麗に整えると共に、

塗り重ねることで塗膜の耐久性を向上させます。

スレート屋根では塗料作業後に「縁切り」と呼ばれる工程があります。

縁切りとは、カッターで塞いでしまった塗料を取り除く作業の事を指します。

もともとスレート屋根には、雨水の排出や通気性の確保の為、溝が設置されています。

しかし、塗装することによって塗料が溝に入り込み、塞いでしまいます。

排出や通気性が確保できなければ、内部に湿気が溜まりやすくなり

構造体を腐敗させる原因にもなります。

屋根塗装の際に欠かせないのが、鉄部の塗装です。

屋根の塗装工程の間に行うのですが、今回は分かりやすくする為別にまとめました。

鉄部は金属製の為、長期間雨に当たり続けますと錆が発生しやすくなります。

既に付着している錆をケレン掛けを行い、落としていきます。

ケレン掛け後、鉄部の下塗りを行います。

鉄部は屋根材の下塗りとは異なり、錆止め塗料を用いることが多いです。

錆止め塗料は、今後発生する錆の防止をしてくれます。錆が出やすい鉄部だからこそ必要な工程です。

下塗り後、中塗り・上塗りを行えば工事完了となります。

 

スレート屋根は瓦屋根と異なり、塗料によって防水性や耐候性を維持しています。

劣化が進むと室内の天井に雨シミや、構造体を腐敗させてしまう可能性があります。

しかし、塗料も経年劣化により剥がれてしまいます。

どんなに性能のいい塗料を使用してもこの劣化を完全に防ぐことはできません。

その為、定期的な塗り替えが必要となります。

しかし、屋根の劣化というのは目の届かない場所にある為気付くことは困難です。

定期的に診断を行い現状を把握しておくことで、早期に適切な補修を行うことが出来ます。

年に1度の健康診断の様に、お住まいにも定期的な診断をしてあげましょう。

 

東日本大震災の際に、50人の命を救った「諏訪神社」の再建が始まったそうです。

元々高台に建てられていた為、古くから震災の際に避難所として使用されていました。

3.11の際にも約50人が避難し、救われたそうです。

しかし、震度6以上の地震が続き、神社は倒壊してしまいました。

物資の少ない時だったこともあり、避難した人たちは材木を剥がし焚火し、

衣類を乾かす、暖を取る等をしたそうです。

神社があったからこそ人々の命は助かりました。

いざという時、頼れるお住まいにしておきたいですね。